暖かくなったかと思えば冷え込んだり、気温が安定しない日々が続きますね。今月は【しもやけとあかぎれ】というお話です。
１）しもやけ（霜焼け）は、湿気や寒さによって長時間、皮膚が冷えすぎ、血流が悪くなり、皮膚やその周囲の組織が損傷することで起こる症状です。
２）あかぎれ（赤切れ）は、寒さや乾燥によって皮膚がひび割れて痛む状態を指します。
あかぎれ（赤切れ）としもやけ（霜焼け）は、特に同じ部位に発症しやすいので、違いが分かりにくいですが、しもやけは血流の問題に関わるのに対し、あかぎれは主に乾燥が原因で起こります。
A) 原因
1)しもやけ：寒冷に長時間さらされることで血流が悪くなり、血管が収縮して血行不良を引き起こすことが原因です。
寒い時期に長時間外にいると、特に発症しやすくなります。
寒さから温かい場所に移動した際に血流が急に戻ると、しもやけが発症しやすいです。
2)あかぎれ：主に乾燥や寒さによって皮膚が裂けてしまうことが原因です。特に乾燥した環境や寒い時期に、肌の水分が不足し、ひび割れが起こります。
B) 症状
1)しもやけ：
①広範囲に赤く腫れる。②不快感なかゆみ③軽い痛み。③紫色に変色（うっ血）、④乾燥やひび割れ。⑤悪化すると水疱や潰瘍。
2)あかぎれ：①乾燥感とつっぱり感。②皮膚が赤くなる。③ひび割れ。④湿度に反応する痛みやチクチク感。⑤出血（感染症のリスク）。⑥皮膚が剥ける。
C)発症部位
1)しもやけ：主に手足の甲や指や耳、鼻など、血流が悪くなりやすい末端部分に現れます。
2)あかぎれ：皮下脂肪が薄く皮膚のたるみがある乾燥しやすい部位、特に手のひらをはじめや指先、かかとに現れます。
D)予防方法
1)しもやけ：寒さに長時間さらされないようにすることが最も重要です。外に出る際にしっかりと防寒対策をすることが大切となります。温かい服装を心がける。手袋や靴下をしっかり着用し、良く温める。温まった後は急激に冷やさないように気を付けましょう。
2)あかぎれ：乾燥を防ぐために保湿を心がけましょう。保湿成分入りの洗剤を選ぶなど、特に水仕事の跡や洗顔後や手洗い後にはすぐにハンドクリームを塗ることが大切です。また、寒い季節には手袋や靴下で肌を守ることも有効です。
外出時には手袋を着用したり、暖房の効いた部屋では湿度を保つために加湿器を使ったりすると良いです。また、石鹸で手を洗う際には、保湿成分が含まれたものを選ぶ事もおススメです。
E)治療法
1)しもやけ：温めることで血行を促進し、保湿も大切です。ひどくなると炎症を抑える薬が必要になることもあります。
2)あかぎれ：保湿クリームや専用の軟膏やクリームを塗ることで治りが早くなります。ひび割れがひどくなる前に早期の対処が重要です。
今回の内容は、【2025年2月号のまごんて通信】でも紹介した内容です。
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