12月にもなると年末への足音も聞こえ、「師匠も走りまわる」慌ただしさを感じますね。
今年最後は、体温（冷え症）について書きます。
コロナの時期は、外出先で体温を測る事が多かったと思います。
これは、ウィルス性の発熱では、短時間に高熱がでる特徴があるからです。
人間は体温を一定の範囲内に保つ機能があり、ワキの下での測定で36.0-37.0℃が正常（平熱）と言われます。
年齢差や性別差、測定時間帯など変動する要因はありますが、この範囲内が適正です。
ではどうやって体温が発生するのでしょうか？
その答えは、①肝臓と②筋肉（骨格筋）、③脳が各約20％ずつ合計で約60％熱を産み出しています。
では、どのようにして体温が維持できるのでしょうか？
それは血管を通した血液の循環による熱伝導で維持されています。
色白の部分を見て、冷たいイメージや「血色が悪い」という表現もありますものね。
また、手足の先が冷たく感じやすいのも納得しやすいと思います。
33℃では凍死寸前、
34℃では生存ギリギリ、
35℃では内臓機能は正常だが、がん細胞が活発化しやすい。
35.5℃では自律神経失調、アレルギー、排泄や代謝機能低下など不調が出現する
といわれています。
世間は、環境の温暖化を問題視していますが、体の中は寒冷化が大問題となりますね。
肝臓は役割がたくさんありますが、体温に影響する部分では、エネルギ－産生につながる代謝活動（産熱）と代謝分解活動での酵素活性の働きがあります。
前者は日常の活動性に大きく影響がありますが、後者は体内の活動性に支障がでます。
お酒の飲みすぎで肝臓が…というあれですね。
熱を産み出す、放出するで考えると、冬場は洋服を着こみ放散させないようにしているため、産み出す機能がある肝臓と筋肉を活性化する事が重要になります。
体の内側からの働きかけには、甲状腺ホルモンやアドレナリンの分泌が基礎代謝に良い影響を与えます。
また、消化・代謝に影響する腸や肝臓を整え、外側からは筋肉を賦活させ、熱を産み出させる構造を改善させることが大事です。
また、血流も末端までしっかりと到達するよう血管の柔らかさも大切になっていきます。
産熱だけは自分の身体が源になります。
特に体の中で大きな背中の筋肉や太ももの前の筋肉、お腹周りの筋肉をしっかりと働かせると、体調改善だけでなく姿勢の変化など「良いこと」の相乗効果が期待できると思いますよ。
今回の内容は、【2020年12月号のまごんて通信】でも紹介した内容です。
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