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今日は、【水中毒(みずちゅうどく】というお話です。
今年の夏も猛烈な暑さが続いています。
水分補給は当たり前となりましたが、体に異常をきたさないために気を付ける事があります。
水中毒は、医学的には「希釈性低ナトリウム血症」の症状のことをいいます。
過剰な水分摂取によって血中のナトリウム濃度が低下(希薄)し、体内の水分バランスが崩れる状態です。
初期症状では、めまい、ふらつき、頭痛、軽い疲労感、むくみなどがあり、多尿(1日の尿量が3000ml以上)、頻尿
(1日に8回以上トイレへ行く)、下痢など。
重症化した症状では、吐き気、嘔吐、錯乱、意識障害、けいれん、脳浮腫、肺浮腫、心不全、呼吸困難など死に直面します。
水中毒の原因としては、短時間で大量の水を飲むことや、水飲みダイエットや精神疾患による多飲症などが挙げられます。
理論的には、人間の腎臓がもつ最大の利尿速度は毎分16ミリリットル(1時間に960ミリリットル)であるため、これを超える速度で水分を摂取すると体液希釈が起きるとされています。
口にほおばる量は1回で約150mlとされており、これ以上は体内で吸収されず排出されると言われています。
自衛隊では、貴重な水分を有効に摂取するために、水筒の蓋の量でこまめに口を湿らせ、1回量を少なくして頻度を増やす方法をとるそうです。
水分補給の基本は「食事からとる」です。
健常時なら水やお茶でも十分な水分補給になります。
食事回数が少なく、減量やインスタント、ファーストフードでは水分の含む量が少なく、十分と言えません。
和食のような従来の食事をしっかりとっていれば、1日に必要な水分量の半分を水分としてとります。
普段の水分の摂取は、水やお茶で十分と考えて大丈夫です。
カフェインには利尿作用があります。
「カフェインの利尿作用は人によって感受性が異なる」と「耐性が付きやすい」特徴がある事実です。
緑茶やコーヒーを毎日のように摂取している人は、カフェインに対する利尿作用の感受性が低下する、つまり、尿意をもよおしにくくなってくるのです。
最近の研究によれば、「健常者では、カフェイン含有飲料も、1日に必要な水分量の補給に有用である」と結論づけられましたが、利尿作用が優位ですので、脱水症状があるような場合には摂取を控えるべきです。
その他、経口補水液やスポーツドリンクには、たくさんの電解質や糖分を含んでいるので、摂取すると塩分や糖分の過剰摂取をまねくため、中高年者では、むし歯の原因や血糖値が上昇したり、塩分過多で血圧が上昇したりする危険性が増します。
また、血糖値上昇による食欲の低下があり、食欲低下で食事からの水分をとれなくなってしまうと本末転倒です。
①朝ご飯をしっかり食べる。夜に失った水・電解質を補給する。
②水筒の中身は水またはお茶。スポーツドリンクにこだわらない。
③お弁当・給食を十分にとる。午前中に失った水・電解質を補給する。
野菜やそうめん、おかゆやスープなど水分量の多い食事をとる。
④休み時間だけではなく、仕事や授業中も自由に水分摂取ができる環境を。
水中毒を起こさないためにも
ポイント①:1時間に1リットルの真水だけをとるのは避けよう。
ポイント②:水分補給=大量の飲水と短絡的に考えるのは大変危険。
水中毒で、命を失うことも。水分補給は適量を守ることが重要です。
今回の内容は、【まごんて通信2024年8月号】でもお伝えしています。
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